crafsto(クラフスト)はFUTURE VINTAGE
をコンセプトに、10年後も愛用できる革製品を目指す日本発の職人系D2Cブランド。
修理職人の経験を活かした壊れにくく
修理しやすい
ように仕立てられた革製品のすべては、業界でも珍しい「永久無償修理」が約束されています。
自分の会社で企画してつくった製品を、ネットやSNSなどを使って直接顧客に提供するブランドのこと。
この記事では2020年に産声を上げたばかりのクラフストについて、実物を参考に特徴から評価までたっぷり深掘り。
最後までお読みいただければ、あなたの好みに合うブランドかどうか?が分かります。
【目次】
クラフストの基本データ
ブランド名 | crafsto(クラフスト) |
販売元 | ヘリテッジ株式会社 |
所在地 | 〒111-0055 東京都台東区三筋2丁目14番1号 |
まずは2020年夏に誕生したばかりのクラフストについて、価格帯などの基本的なデータをまとめて見ていきましょう。
▪年齢層ごとのおすすめ指数
10代 | 20代 | 30代 |
★☆☆☆☆ |
★★☆☆☆ |
★★★★★ |
40代 | 50代 | 60代 |
★★★★★ |
★★★★☆ |
★★★☆☆ |
ブランド力を基準にモノの価値を判断しない。 そんな審美眼のある30代以上の男性におすすめのブランドです。 |
▪「形状別」財布の価格帯
ミニ財布 | 17,820円~31,350円 | |
二つ折り財布 | 37,950円 | |
長財布 | 38,500円 | |
ラウンドファスナー | 39,600円~75,240円 | |
平均的な日本の本格革製品ブランドに比べ、ほんの少し高価な価格設定となっています。 これは「永久無償修理」と「耐久性を高めるための工夫」に、通常よりもコストがかかることがおもな要因だと考えられます。 |
▪今後の展開について
現在は商品数が少なめですが、これから鞄なども製作し、ラインナップを充実していく予定だそうです。
そしてブランドとしては2020年内に2店舗目を東京にオープンし、2021年には海外進出も予定しているそうです。
クラフストを独自評価!魅力を3つにギュっと絞って深掘り!
クラフストの製品の実物と公式サイトなどの情報を参考に、こちらのブランドの魅力について独自視点で深堀りしていきます。
1.寿命が来るまで使い続けられる
クラフストの魅力を語る上で外せないのが、冒頭でサラっとご紹介した「永久無料修理体制」があることです。
こちらのブランドでは購入する前に公式サイトで無料会員登録しておくだけで、いつまでもタダで修理してもらえる特典が付いてきます。
ではどんな不具合までなら、無料で修理してもらえるのでしょうか?
その範囲について、クラフストは公式サイトで無料修理の例を公表しています。
それが↓こちらです。
- 縫製箇所のほつれ直し
- のり剥がれ部貼り直し
- ファスナー引き手取り付け
- 金具打ち直し
- ホック交換
- コバ塗り直し(※10cm以内)
- キーケース金具交換(※金具パーツ代は有償)
- ジッププル作製交換など
上の範囲例を確認してみると革自体のダメージ、たとえば「キズ・シミ・やぶれ等」以外は無料で修理してもらえるのが分かります。
いまあなたが使っているお財布。
下の写真のように「ファスナーの引き手」や「折り目のコバ」といった箇所にトラブルが発生していませんか?これらの箇所はとくにダメージを負いやすいため、不具合が起こりやすくなっています。
クラフストではそういったトラブルの多い箇所を重点的に無料修理してくれるので、一度購入すれば寿命が来るまで愛用できます。
(寿命の目安は約10年程度)
修理できる範囲なら、有料で修理してもらえます。
(新しい素材を使う場合は、さすがに無料ではないみたいです。)
2.元修理職人の経験を活かした工夫
写真の人物は、クラフストの企画開発・製造を担っている太田玲(おおた・あきら)氏。同氏は欧州メゾンブランドの鞄や財布などの修理職人だった経験を活かし、クラフストの強みでもある「修理しやすい」革製品を考案しています。
では元修理職人が仕立てた革製品と、一般的な革製品にはどんな違いがあるのでしょうか?
少々マニアックな内容となりますが、写真と図でわかりやすくお伝えしていきます。
クラフストの革製品と、一般的な革製品の違いがもっとも分かりやすい箇所が↓の白い〇の部分です。こちらの部分は、通常「ヘリ返し」と呼ばれる技法で製作されます。
下の写真をご覧ください。こんな感じで革を内側に折り曲げ、ミシンで縫ったり、のりで貼り付けたりして製作されるのが「へり返し」です。
もちろんこの「ヘリ返し」が悪い技法というわけではありません。
しかし“修理のしやすさ”という点では、やや難点があります。
下の「真横から見た図」をご覧ください。「ヘリ返し」で仕立てられた革財布は、もしも折り曲げた部分が擦れて破れてしまった場合、修理はその革パーツごと交換となります。
そして交換のためには一度解体しなければならないので、簡単に修理することができません。
これに対し、クラフストの財布は「切り目」と呼ばれる技法で製作されています。この技法は革を2枚貼り合わせて1枚のようにしてから裁断し、その裁断面に薬剤を塗って磨き上げて製作する方法です。
こちらも「真横から見た図」をご覧ください。図の赤い部分のように、「切り目」では裁断した革の上に薬剤が塗られているため、もしも擦れて剥げたとしても塗り直すだけで修理が完了します。
こういった修理職人だった経験を活かした「修理のしやすさ」への工夫が、クラフストの革製品の強みです。ところで「修理しやすい」ことは、私たちユーザーにとってどんなメリットがあるのでしょうか?
それは傷んだまま放置することなく、気軽に修理依頼できることです。
革製品は傷んだ箇所を放置しておくと、虫歯と同じようにどんどんその部分から劣化が始まります。
クラフストの革製品は傷んだらすぐ無料修理で劣化を止められるので、結果的に長期間愛用できるようになります。
3.耐久性が追求されている
クラフストの革製品を見て実感したのが、3つ目の魅力「耐久性が追求されている」点です。
まずラウンドファスナー長財布の中で、もっとも使用頻度が高い外周のファスナー部分。こちらには世界一のファスナー会社YKKの最高級品「エクセラ」が使用されています。
「エクセラ」は一般的なファスナーに比べて非常になめらかなすべり心地となっており、その上質な使用感には定評があります。
そして使えば使うほど開け閉めがスムーズになるだけでなく、金属製で高い耐久性もあるファスナーのため、長期間の使用に向いています。クラフストは全製品のファスナーにこの優秀な「エクセラ」を使用することで、耐久性の向上に努めています。
次に「耐久性が追求されている」と感じたのが、財布を開いた時です。パッとみたところ、一般的なラウンドファスナーと同じに見えるかと思います。
ですがよく見ると、明らかな違いがあります。
それが下の写真の白い⇔部分。この部分は「マチ」と呼ばれる部分です。
クラフストのラウンドファスナーは、この「マチ」が通常よりもやや大きめに設計されており、そのおかげでガバっと開くようになっています。
限界まで開いた時の写真も撮影しましたので、ぜひご確認ください。かなり大きく開いているのがお分かりいただけるかと思います。
これだけ財布が大きく開くと視認性や使いやすさがアップするのはもちろん、毎日の負担を減らせるというメリットもあります。
「マチ」が小さくてあまり開かない財布だと、毎回限界まで開く必要があるため、下の写真の〇の部分が引っ張られて負担がかかります。しかしクラフストのように「マチ」が大きくよく開く財布だと、毎回“遊び”を残したまま使用できるので〇の部分の負担が減らせます。
これは毎日フル稼働しているエアコンよりも、余裕を持って稼働しているエアコンの方が故障しにくいのと同じです。
財布も余裕を持って開け閉めできた方が故障が減ります。
クラフストは以上のように財布の耐久性を様々な箇所で追求することで、ブランドの強みである「壊れにくい」を実現しています。
・まとめ
元修理職人だからこそ実現した「修理しやすく」「壊れにくい」革製品を提供し、ユーザーとともに年を重ねることを目指すクラフスト。
寿命を迎えるまで使える安心の「永久無料修理保証」付きの最新ブランドの製品は、こちらの公式サイトorものづくりの街としても有名な東京・蔵前の実店舗で入手できます。
クラフストで展開されているシリーズとその特徴について解説。
クラフストではどんなレザーを使ったシリーズが展開されているのでしょうか?
それを見ていく前に、ここでクラフストのパッケージをご紹介しておきます。クラフストの製品を購入すると、硬めの箱に英字が印字されたパッケージが届きます。
そしてこのパッケージには、下のように注文した製品の外装レザーと同じレザーの引き手が付いています。ちょっとした気づかいですが、手にすればきっと嬉しい気持ちになれるかと思います。
それでは現在クラフストで展開されているシリーズをご紹介してまいります。
・ブライドルシリーズ
フラグメントケース | 17,820円 |
名刺入れ | 19,140円~20,900 |
キーケース | 19,800円 |
ミニzip財布 | 21,340円 |
二つ折り財布 | 37,950円 |
長財布 | 36,300円~38,500円 |
ラウンドファスナー | 39,600円 |
外側に堅牢でツルサラな手触りが特徴的な「ブライドルレザー」が使用されたシリーズ。 素材自体の耐久性が高いため、初心者の方でも扱いやすくなっています。 なおラインナップが豊富なことから、クラフストの主力シリーズだと考えられます。 |
キャッシュレス時代に対応できる、男性達から人気のミニ財布。
カード入れとコインケースがあるため、必要最低限のものが収納できます。
・シェルコードバンシリーズ
名刺入れ | 29,700円 |
フラグメントケース | 31,350円 | ラウンドファスナー | 75,240円 |
独特の色ムラと、色気のあるツヤ感が特徴的なホーウィン社の「シェルコードバン」が外側に使用されたシリーズ。 さきほどご紹介した「ブライドルレザー」に比べて光沢感が強く、ツルっとした質感が確かな高級感を感じさせてくれます。 ちなみに「シェルコードバン」は革マニア達からも評価が高く、憧れの最高級素材として認知されています。 |
以上が現在クラフストで展開されているシリーズとなります。
2020年の夏から始まったばかりのブランドなので、選べるレザーは他のブランドと比べて少なめとなっています。
なのでもしもあなたの好みに合うレザーを使用したシリーズがなかった場合は、新シリーズを待つか下の記事を参考に他のブランドを検討してみてください。
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